標識 1: ビジターセンターの後方
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多くの来園者の方々は、なぜグレートソルトレイクの塩分濃度が非常に高いのか不思議に思うかもしれません。
グレートソルトレイクは、山々から始まる広大な河川流域の一部です。山々の雪はとけて、渓流や川を通って流入します。湖は閉ざされた集水地域に位置しているので、水のはけ口はありません。従って、山々の土壌から洗われて流された鉱物質は湖に残留します。水分は蒸発しますが、鉱物質は後に残ります。その結果、グレートソルトレイクの水は、海水の3〜5倍も塩分を含んでいるのです。
全長120km、幅56kmのグレートソルトレイクは、ミシシッピー川以西の最大の自然湖です。湖は非常に大きいので、地域の気候や、ワサッチ山脈の降雪にも影響を及ぼします。冬季には大きな氷ができますが、湖の水は塩分が高いので完全に凍結することはありません。湖の色は日々変化し、湖面に映る夕焼けは壮観です。
湖底への傾斜はなだらかで、最大水深はたった10mです。水深が浅いので、水量は湖岸線に大きく影響します。最初に科学的調査が実施された1849年以降、湖岸線は最長24kmの差で変動しています。1985年には湖面が記録的な高さになり、湖岸線が近隣の農地、住宅、高速道路にまで広がり浸水しました。
この公園は湖の南端近くなので、ギルバート湾越しに湖を見渡せます。湖には、水面の高さによりますが、8〜11の島があります。湖は山々に取り囲まれ、南にオカー山脈、東にワサッチ山脈、南西にスタンズブリー山脈があります。ユタ州の都市開発の多くは、ワサッチ山脈地域に沿ってグレートソルトレイクの東側に広がっています。
公園内を歩くと、多くのカリフォルニアカモメを目にするでしょう。カリフォルニアカモメはユタ州の州鳥です。1848年の飢饉の際、カモメたちが農作物を荒らす大群の害虫を食べて市民を救ったことに由来し、ユタの州鳥になりました。
Translation by Masako Lutz